まだパックやプラスチック容器が余り出回っていなかった高度成長期時代、折箱の生産量も大幅に増え、材料の枯渇が危惧されるようになりました。そんな中、先代や同業関係者が、昭和41年6月北海道北見市で折箱の材料であるアカエゾマツの苗9000本を植樹しました。
その35年後(平成13年)に間伐と枝打ちを行いに先代と共に植樹地にまいりました。その後平成19年5月に同業関係者と共に2回目の植樹(北見市国有地3ha、アカエゾマツの苗9000本)に参加しました。
このことを通して、若木を植えて、間伐等の手入れをして育てていくことの大切さを身を持って体験しました。
その時日本人が生活の中で知恵を持って、木を有効に利用して「木の文化」を育んできたこと、ぬくもりや安らぎ、美しい木目に愛着を持ち続けていること、そして緑の森を守ってきたことを強く感じました。
ですから「木を使うことこそ環境保全」であることを多くの人に伝えたい。
それが木具製品の製造を家業として続けてきた私の責任でもあり、使命だと思うようになりました。
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