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折箱あれこれ

エゾマツは秋田美人

経木折の材料で最も適しているのがエゾマツ。色白で木目が美しく、 粘り気があるので無垢のまま加工できます。音響特性があるのでヴァイオリンなど楽器の材料としても使われています。

折箱は日本人の生活の知恵の結晶

食品容器として折箱は丈夫で、スギやマツ、ヒノキは殺菌効果があり、
また食品の水分を適度に調節するので長時間持ち歩く弁当などに最適です。
まさに木の文化の国、日本で作られた世界に類の無い容器です。
折箱

掛流しの潔さ

弊社の江戸折箱は1度限りの掛流し、おひつのようにご飯の水分を吸ったり、保湿しておいしくします。
使い捨ての粋は江戸っ子の潔さに通じます。

江戸折箱の魅力

材料はエゾマツ・のり・両面テープのみの手作りの品で、 ハリガネを使用していないので土に還ります。
木目と材料の温もりが無垢な美しさを引き立てる折箱です。
江戸折箱

江戸折箱の出来るまで

厚さ1mmのエゾマツのハラズの板(張っていない板、単板)を澱粉のりで合板にするところから 手作りで作る
弊社の最高級の経木折箱の作り方を簡単に紹介します。

木型
硬い木を細く切り箱の寸法に合わせて木型を削る。
フレーム
合板にしたエゾマツの木目の通った長い板にガリガンナと呼ばれる鉋で
V字の溝を入れる。
溝は正確な角度で最深部が透けて見えるよう紙一枚の厚さを残して
刃を入れる。それを箱の深さに切り落として(カットして)フレームを作る。
底板・フタ
箱の寸法に合わせて断裁機でカットする。底板はエゾマツを使い、
フタはエゾマツやアカマツのロータリー単板を使う。

箱の完成(底付け)
細長いエゾマツのフレームの溝を折り曲げマチを糊と両面テープで止める。 こうして四角形に組んだフレームにエゾマツの底板をのりで底付けする。
20個を1本とし重ねて底をつけて、上下にフタをはさんで結束して仕上げる。 仕上げの前後に専用の木の棒を使って形やねじれを整えたりする。

 木具師の技

小さな坐針から大きな断裁の刃まで自在に研ぎ分け、手作りの道具(折箱の木型・ガリ台・ガリガンナ・付け箱等)を使い折箱を作る。板の選別から合板、仕組み(材料の加工)・底付け(折箱の完成)これらの作業工程の正確さや細かいことも手を抜くことない職人技により、美しい折箱ができるのです。
確かな技術が支える木具定商店の折箱

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